ラバーレビュー

TIBHAR ハイブリッドK3 をレビュー!

ティバーは国内の契約選手やyoutubeの影響もあり、日本でも使用者が増えているメーカーです。

今回はティバーの粘着系テンションラバーのハイブリッドK3のレビューをします。

松平健太選手はバッグ面に使用しており、東京五輪で張本選手を下したヨルジッチ選手もフォア面で使用しています。

ハイブリッドK3を購入し数カ月使用しましたので、「使ってみたいけど自分に合うかわからない」と思っている方にラバーの特徴をお伝えします。

気になっている方は是非参考にしてください。

商品紹介

品名:ハイブリッド K3

メーカー:TIBHAR

スポンジ厚:2.0/max

スポンジ硬度 : 53度

色:赤・黒

価格:\8,470(税込)

ハイブリッドK3は、これまで同時に実現できないと思われていた特性を兼ね備えています。
「強烈な回転、弧線」と、「強い反発性能」が一枚のラバーに内包されていることを、実感できるでしょう。
強いバックスピンやトップスピンも難なくかけ返せる感覚を与えてくれるトップシート。速い打球を生み出すハードスポンジ。高性能ラバーは、コントロールやコース取りが難しいものですが、K3を使えばマスター出来るでしょう。
K3の無限の可能性を体感してください。

TIBHAR HPより引用

シートの質感はこんな感じ

スポンジは気泡が小さく詰まっています

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ハイブリッドK3を使用して良かったところ

ハイブリッドK3を使用して良かったところは下記となります。

良かったところ
  • 扱いやすく弾みも良い
  • バランスの良い性能
  • 重量が比較的軽め

扱いやすく弾みも良い

スポンジ硬度は53度なので、かなり硬いとの先入観でしたが、打ってみるとシートが柔らかいのでそこまで硬さを感じません。

体感としては48~50度ぐらいで、硬めのラバーではありますが、中国製の粘着ラバーの様なカチカチではなく、モチっとした打球感がありました。

粘着としては弾みも良く、粘着も強すぎないため扱いにくさがありません。

スピンテンションからの移行でしたが、そこまで違和感はありませんでした。

ラバーとしてはテンション要素が7割、粘着要素が3割といった印象でした。

粘着ラバーを使ってみたいけど、弾みや扱いにくさで敬遠していた人には最適なラバーかと思います。

バランスの良い性能

シートの引っ掛かり・球持ちが良いのでボールが落ちる感じは全くありません。

ボールもしっかり上がり弧線も安定しているので、詰まったり、打点が落ちても、繋ぎがやりやすいラバーです。

サーブ、ドライブなどの回転を掛ける際には十分な回転量がありながらも速いボールも打ちやすいです。

好印象なのがカーブドライブやシュートドライブで、ボールの真横を取ってもボールが落ちずにコートにおさまります。

また、粘着ラバーはミートが微妙なものが多いですが、ハイブリッドK3は弾くもやりやすいと感じました。

スポンジ自体がしっかり弾むため、インパクトの強さは必要なものの、ミートの質は高いと感じました。

食い込みが良いのでブロック面でもコントロールがしやすく、意外と止めやすい印象でした。

重量が比較的軽め

粘着ラバーは重いものが多いですが、硬めのスピンテンションとほとんど変わりません。

重量は特厚カット前で約70g、シェーク片面で50g前後になると思います。

他のスピンテンションと同等の物さの為、ラケット全体の重量を抑えることが出来ます。

一定の扱いやすさもあるので、ある程度振れる人であればバックでの使用も良いと思います。

ハイブリッドK3を使用して悪かったところ

逆にハイブリッドK3を使用して微妙だと感じたところは下記となります。

悪かったところ
  • 突出した癖球、球威は出ない
  • 好みの分かれる性能
  • 回転の影響を受けやすい

突出した癖球、球威は出ない

粘着といえば相手の取りにくい癖球が武器ですが、ハイブリッドK3は中国ラバーの様に大きく沈む、伸びるボールは出にくい印象です。

あくまでスピンテンションにプラスの回転量がある程度と思った方が良いでしょう。

また、扱いやすさがある分、一発で打ち抜けるようなエースボールも出にくいと感じました。

球威面では80点といったところで、必要十分だとは思いますが威力を最優先している人には不向きです。

安定感は高いので連続ドライブなどしっかりラリーをして点数をするタイプのラバーだと感じました。

ラバー全体としてはバランスが良いラバーの為、中途半端と感じる人もいるかと思います。

好みの分かれる性能

扱いやすいラバーと前述しましたが、シートの柔らかさも相まってボールを薄く捉える擦り打ちは微妙だと感じました。

しっかりラバー全体に食い込ませて打った方が、回転量や軌道ともに安定している印象です。

ドライブでも球持ちが良いため、硬くて球離れが速いラバーに慣れていると「球を持ちすぎている」と感じると思います。

強インパクトで一発で打ち抜きたいときも、ボールが離れていってくれないのが不満でした。

回転の影響を受けやすい

粘着ラバー全体に言える事ですが、スピンテンションに比べて回転の影響を受けやすいと感じました。

球離れが遅いのでレシーブなどで角度をミスると失点に直結しやすく、角度打ちは相手の回転の見極めがシビアです。

粘着らしくドライブやツッツキなどで相手の回転を上書きして返すのはやりやすかったです。

ブロックでも速いボールよりはループドライブやサーブなどで強い回転が掛かっている場合に抑えるのが難しいと感じました。

まとめ

非常にバランスの良い粘着テンションで特に大きな不満があるラバーではありませんでした。

粘着らしい癖球、球威といったものは若干少なめなので、スピンテンションから少し癖を出したい、回転量を増やしたい人には最適だと思います。

逆に中国ラバーのように強い癖が欲しい人、安定感より一発の威力を重視する人には不向きです。

自分のプレースタイルに合っていると感じた方は、是非使用してみてください。

ハイブリッドK3の個人的評価
スピード
回転量
コントロール
打球感(硬さ)
弧線の高さ

 

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