用具関連

【2023年全日本選手権】男子上位ランカー16人、用具使用率ランキング!

今年も1月に全日本卓球選手権大会が開催されました。

今回はランク入り(ベスト16)した選手の使用用具をランキング形式で紹介します。

ランク入りした選手が使用している用具ですので、今の環境において勝てる用具となります。

ランカーの用具が誰にでも良いとは言えませんが、傾向を知ることで用具選びの参考になるかと思います。

使用ラバー

まずは使用ラバーからの紹介です。

16人全員両面にラバーを貼っており、計32枚となります。

全員が裏ソフトラバーを使用しており、表ソフトや粒高ラバーなどはありませんでした。

第3位 テナジー05ハード(バタフライ)

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使用数:3枚 ↓(昨年:4枚)

全日本王者の戸上選手がフォア面に使用しているラバーとなり、スポンジが43度とかなり硬いラバーです。

扱いの難しさから、そこまで使用者は多くなく、一部の選手に好まれているという印象です。

パワーが無いと全然ボールが走りませんが、振り切れた際の威力はトップクラスです。

全員フォア面に使用しており、フォアでガンガン攻め込みたいスタイルにマッチしています。

第2位 ディグニクス09C(バタフライ)

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使用数:5枚 ↑(昨年:4枚)

スポンジ硬度が44度とディグニクスシリーズで一番硬く、微粘着シートにより回転量の多いボールが打ちやすいラバーです。

数値的にはテナジー05ハードより硬いですが、スプリングスポンジXの特徴で硬度ほどの硬さは感じません。

フォア面での使用が多いと思いきや、5枚中4枚がバック面での使用でした。

引っ掛かりが良いのでチキータが打ちやすく、レシーブから攻撃的に返球出来るので選ばれている印象です。

昔はフォアは回転、バックはミートと言われていましたが、最近のトレンドは変わりつつある様です。

ただ、回転を掛けて飛ばすラバーなので一球一球振っていく必要があり、打点が速いバックでは扱いが難しいかと思います。

いずれにせよバックにディグニクス09Cは上級者向けの選択と言えるでしょう。

第1位 ディグニクス05(バタフライ)

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使用数:15枚 ↑(昨年8枚)

栄えある第1位はディグニクス05となり、昨年の2倍近くの使用率となりました。

フォア面で9枚、バック面で6枚となり、両面どちらにも選ばれるバランスの良いラバーです。

回転重視のラバーですが弾みも十分あり、チキータするも良し、下がって引き合いするも良し、何でも出来るので使用者が多いのだと思います。

1発の威力であればテナジー05ハードやディグニクス09Cの方が出ますが、威力を出しやすいのはディグニクス05という印象です。

レベルが上がるほど思い通りに打てることは少なくなるので、安定して威力の出せるディグニクス05が選ばれているのだと思います。

1~3位をすべてバタフライのラバーが独占しており、改めてシェアの高さを感じます。

その他使用ラバー

その他の使用ラバーは以下のような感じです。

V>22ダブルエキストラ(VICTAS):2枚

キョウヒョウ3国狂3ブルー:1枚

キョウヒョウNEO3:1枚

ディグニクス80:1枚

テナジー05:1枚

ラクザX:2枚

全体的には回転重視のラバーが多く、スピード系はあまり選ばれていない印象です。

ただ、ベスト4の曽根選手はスピード重視のV>22ダブルエキストラを両面に貼っており、早い打点で上からガンガン振っていくスタイルでした。

トレンドとしては回転重視のラバーとなりますが、一部選手でスピード重視のラバーも使われているといった感じです。

使用ラケット

次は使用されたラケットを紹介します。

ラケットはラバーと違い、デザイン違いで類似の性能が多いので、ある程度分類でまとめています。

第3位 インナーZLC(バタフライ)、SUPER ALC(バタフライ)

同列で「インナーZLC」と「SUPER ALC」となり、各2本ずつ使用されていました。

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インナーZLC使用数:2本 →(昨年2本)

インナーZLC 使用ラケット

インナーフォースレイヤーZLC:1本

張本智和インナーフォースZLC:1本

ZLCは硬くて弾みが良いのが特徴ですが、インナーなのでややマイルドな打球感・性能となっています。

使用ラバーは「テナジー05ハード」や「ディグニクス05」が選ばれていました。

台上など飛ばしたくない技術はあまり弾まず、振り切った際はZLCでしっかりと弾む、非常にバランスの良いラケットです。

ALC系よりかは直線的に飛ぶので、弧線が高いラバーを使っていたり、打点が速く上から振る選手にオススメのラケットです。

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SUPER ALC使用数:2本 ↑(昨年0本)

SUPER ALC 使用ラケット

特注SUPER ALC:2本

もう一つの3位がSUPER ALCとなりました。

2022年3月に発売されたラケットとなるので、昨年は使用者がいませんでしたが、今回は2人使用していました。

通常のALCと比べ硬く飛ぶのは間違いありませんが、ALC独特の球持ちや、弧線軌道などは引き継いでいます。

ディグニクス09Cやディグニクス05を合わせて使用しており、ラバーで回転量を確保しつつ、高い弾みでさらに球威を出しています。

使用者が徐々に増えているので、次回の全日本でさらに使用者が増えるのかも知れませんね。

第2位 アウターALC(バタフライ)

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アウターALC 使用数:3本 ↓(昨年4本)

アウターALC 使用ラケット

張継科ALC:2本

特注ALC:1本

2番目に多かったのはアウターALCとなりました。

アウターとしては程よい硬さ・弾み、弧線になりやすいなど、バランスが取れたラケットとなっています。

適度な球離れで弾くのも回転を掛けるのもやりやすく、穴が無いのも選ばれている要因かと思います。

ラバーはテナジー05ハード、ディグニクス05、ディグニクス09Cが使用されていました。

比較的どんなラバーにも合うので、ラバーの選択肢も非常に広いラケットです。

第1位 インナーALC(バタフライ)

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インナーALC 使用数:4本 ↑(昨年2本)

インナーALC 使用ラケット

張本智和インナーフォースALC:3本

オフチャロフインナーフォースALC:1本

第1位はインナーALCとなりました。

特殊素材の中でも扱いやすいALCのインナータイプなので、安定感抜群のラケットとなっています。

一発の威力よりは、チキータなどの台上技術、前陣でのブロック・ドライブなど、様々な技術をミス無く安定してプレーする事が出来るラケットです。

使用ラケットは「張本智和インナーフォースALC」は3人、「オフチャロフインナーフォース」が1人に使用されていました。

張本モデルはややブレードが大きく、振った時の威力の出やすさであったり、スイートスポットが広くブロックに安定感が出やすいなどの特徴があります。

オフチャロフインナーフォースは板厚が6.2mmと0.2mm厚く、インナーALCの中でも弾みが良いラケットとなっています。

インナーALCでもより高性能なモデルが選ばれたという印象です。

その他使用ラケット

その他使用されているラケットは以下の通り。

アウターZLC:1本

ゼクスギアアウト:1本

ゼクスギアイン:1本

Hina Hayata H2:1本

馬林カーボン:1本

アウターZLCやゼクスギアアウトなど弾みの良いラケットも使われていますが、全体的にバランスの良いラケットが選ばれている印象です。

「Hina Hayata H2」「馬林カーボン」などもインナータイプのラケットとなり尖った性能ではありません。

ラバーも弾みの良い物が多いので、ラケットは扱いやすさをチョイスしている選手が多いようです。

まとめ

今回は全日本選手権でランク入り(ベスト16)した選手の使用用具を紹介しました。

ラバーは回転を重視したものが選ばれる傾向にあり、バックハンドもチキータのやりやすさを考慮し、より回転重視になっている印象を受けました。

ラケットは極端に弾むもの・弾まないものは選ばれにくく、比較的バランスの良いラケットが選ばれている傾向にあります。

是非自身の用具選びの参考にしてみて下さい。

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