裏面打法はペンホルダーの弱点を克服する重要な技術となっており、昨今では取り入れている選手も増えています。
しかし、裏面打法をするにあたり悩むのはラバー選びではないでしょうか。
ペンホルダーはシェークハンドに比べ重さの影響を受けやすいので、ラバーの選択は非常に難しいです。
本記事では10年以上裏面打法を行い、様々なラバーを試した筆者がおすすめの商品を紹介します。
是非ラバー選びの参考にしてください!

裏面打法に最適なラバーの特徴
一般的に裏面打法に適しているラバーの特徴は以下となります。
軽量
シェークハンドと比べ、ペンホルダーは指でラケットを握る為、重いラケットは振るのが難しいです。
重いラケットを扱えずに受け身になってしまったり、振り遅れによりフォアの威力が落ちてしまう事が良くあります。
まずは軽量なラバーを貼り、ラケット重量を抑えることをおすすめします。
適度に弾む
裏面打法はフォアハンドに比べ、体の前で打球するのでコンパクトなスイングとなります。
余程の上級者でない限り、強いインパクトが難しい打法となるため、適度に弾んだ方が球威を出しやすいです。
ただし、弾みが強すぎるとコントロールが難しく感覚も掴みにくいため、弾みすぎるものは避けましょう。
シートの引っかかりが良い
シェークハンドに比べて裏面打法は角度を作るのが難しいです。
グリップから打球面が下を向きやすく、腕や手首をひねらないとフラット打ちが出来ません。
裏面打法での角度打ちは難しいのでドライブでの返球が適しており、回転をかけやすいラバーを選んだほうが良いでしょう。
裏面打法におすすめなラバー10選
ここからは実際におすすめのラバーを紹介します。
VICTAS スワットスピン
スワットスピンはどんな技術もやりやすい優等生タイプで、癖の少ないラバーです。
弾みは控えめで回転がかけやすく、自分の力で飛ばす感覚が強いのが特徴です。
技術習得や向上に最適で、安定感を重視するスタイルにも向いています。
初中級者向けのラバーとしてはスピードや回転性能が高く、一度使ってみて損はないラバーです。
価格面も非常に安価で、コストパフォーマンスは随一となります。
スワットスピンの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 42~44g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
バタフライ テナジー80FX
今まで裏面で使用したラバーで一番性能が良いと感じました。
テナジーシリーズの中でもバランスの良い80のシートに、柔らかいFXスポンジ(32度)を合わせています。
そのため、扱いやすいながらも高性能なラバーとなっています。
テナジー独特の癖も少なく、引っ掛けても食い込ませても回転が良くかかります。
裏面打法を補助的な使い方ではなく、主戦として使っていきたい人におすすめです。
価格は高いですが、性能については申し分ありません。
テナジー80FXの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 42~44g(厚1.9mm) |
推奨レベル | 中級者~上級者 |
ニッタク ファクティブ
35度の中間硬度のスポンジに食い込みの良いシートを採用しています。
ファスタークG-1の弟分となるラバーで、弾みや回転量が抑えめで扱いやすいテンションとなっています。
スポンジは目立つ色のバイオレットスポンジ、シートは曇り系で引っ掛かりが良いです。
球威に若干物足りなさを感じますが、素直でバランスの良いラバーだと思います。
これから裏面打法を上達させたい方や、安定感を求める方に最適です。
ファクティブの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 41~43g(厚1.8mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
ヤサカ ライガン
ヤサカの扱いやすいスピンテンションで、こちらはラクザの弟分です。
コンセプトはファクティブに似ており、適度な性能で扱いやすさ重視のラバーです。
40~45度(ドイツ基準)の柔らかいスポンジに食い込みの良いシートを採用しています。
シートの引っ掛かりが良く、弧線が高く出るため安定感があります。
ドライブは非常にやり易いですが、弧線が出るので弾く技術が難しいと感じました。
裏面打法はドライブ主体で安定重視の人におすすめです。
ライガンの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 40~42g(中厚1.8mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
ヤサカ ラクザ7ソフト
ヤサカのラクザ7にソフトスポンジを合わせたラバーです。
ドイツ基準で約40度のスポンジに、引っ掛かりの強いシートを採用しています。
ライガンに比べてより回転量の多いドライブを打つのに適しています。
強い回転が掛かる分、相手の回転の影響も受けやすいのでやや上級者向けのラバーとなります。
球持ちがいいのでミート系がやりにくく、チキータやドライブ主体で回転を掛けてプレーする人におすすめです。
ラクザ7ソフトの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 42~44g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 中級者~上級者 |
XION ヴェガヨーロッパ
42.5度(ドイツ硬度)のソフトスポンジに柔らかいシートの組み合わせです。
非常に人気のあるラバーでシェークのバック面にも定番となっています。
シートに引っ掛けて回転を掛けるよりも、食い込ませる打ち方に適しています。
軽い力で飛ばせて回転の掛けやすいラバーですが、インパクトが強いとパワーロスをします。
威力より安定感を求める人、裏面は軽~中打で打つ方におすすめです。
ヴェガヨーロッパの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 41~43g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
XION ヴェガアジアDF
ヴェガアジアのシートに「ダイナミックフリックション」という技術で引っ掛かりを上げたラバーです。
アジアと名前がついていますが、スポンジ硬度は42.5度とヴェガヨーロッパと同じです。
実質はヴェガヨーロッパのシートを強くしたラバーとなります。
引っ掛かりや回転量が多く性能的には申し分ないですが、重くなっている点がネックです。
裏面を主戦として使用したい人に適しています。
ヴェガアジアDFの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 43~45g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 中級者~上級者 |
TIBHAR クレイジーブル
スピンテンション入門でライガンやファクティブと同じような立ち位置です。
パッケージとは真逆のイメージで、扱いやすく安定感の高いラバーとなります。
後で紹介するクァンタムXプロソフトに比べ、弾みが控えめで台に入れやすいのが特徴です。
この価格帯のラバーとしては回転量が高く、プレースタイル次第では上級者でも使用可能です。
飛距離が出るラバーではないので後ろに下がるスタイルには向いていません。
前陣での安定したドライブやミートが主体の人、これから技術を習得・向上させたい人に向いています。
クレイジーブルの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 41~43g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
TIBHAR クァンタムXプロソフト
42.5度のスポンジを搭載しており、食い込みの良い扱いやすいスピンテンションです。
弾み・回転量共に優秀で、重量も軽く裏面に貼るには最適なラバーです。
硬度の割に強打時もパワーロスが少なく、余程の強打者でない限りは問題ありません。
ボールが上に飛ぶラバーで弧線になりやすいので、若干ミート打ちがやりにくく、弾みと回転量がある分コントロールが難しいラバーとなります。
裏面打法が上達してきて、安定して打てるようになった場合に非常に良い選択肢だと思います。
今回紹介するラバーの中でも特におすすめのラバーです。
クァンタムXプロソフトの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 41~43g(厚2.0mm) |
推奨レベル | 中級者~上級者 |
STIGA アステリアS
スポンジ・シート共に柔らかく食い込みが良いラバーです。
性能としてはエクステンド等のスピードテンションに近いですが、割と引っ掛かりもあります。
ドライブもミートもやり易く、やり難い技術が少なく扱いやすいラバーです。
紹介したラバーの中でもトップクラスの軽さとなっています。
重いボールが出るラバーではありませんが、扱いやすさと軽量化を図りたい人には最適です。
アステリアSの個人的評価 | |
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スピード | ![]() ![]() |
回転量 | ![]() ![]() |
コントロール | ![]() ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() ![]() |
重量(159×150mm) | 39~41g(厚1.9mm) |
推奨レベル | 初心者~中級者 |
まとめ
今回は裏面打法に最適なラバーの特徴とおすすめのラバーを紹介しました。
紹介したラバーはどれも裏面打法に適しているので、どれを選んでも失敗することは無いと思います。
裏面打法で何をやりたいかによってラバーの選択も変わるので、それに合わせてラバーを選びましょう。
以下の様に選ぶことをおすすめします。
- フォア主体 → 軽量で扱いやすいラバー
- 両ハンド → 性能と重量のバランスが良いラバー
本記事がラバー選びの参考になれば幸いです。


