裏面打法をするにあたり一番悩むのがラバー選びではないでしょうか。
ペンはシェークに比べ重さの影響を受けやすいので、裏面ラバーの選択は非常に難しいです。
一般的に裏面打法に適しているラバーの特徴は以下となります。
- 軽量 → 重いと振り遅れやすくなる
- 適度に弾む → フォアに比べ強いインパクトが難しいため
- 引っ掛かりが良い → シェークに比べ面が下を向きやすいため
今まで裏面に多数のラバーを試してきましたので、その中から裏面打法におすすめなラバーを紹介します。
ぜひラバー選びの参考にしてください。

裏面打法に最適なラバー10選
ここからは実際におすすめのラバーを紹介します。
バタフライ テナジー80FX
今まで裏面で使用したラバーで一番性能が良いと感じました。
テナジーシリーズの中でもバランスの良い80のシートに、柔らかいFXスポンジ(32度)を合わせています。
その為、扱いやすいながらも高性能なラバーとなっています。
テナジー独特の癖も少なく、引っ掛けても食い込ませても回転が良くかかります。
裏面打法を補助的な使い方ではなく、主戦として使っていきたい人におすすめです。
価格は高いですが、性能については申し分ないラバーとなります。
重量は厚で42~44g程度(ブレードサイズ159×150)
ニッタク ファクティブ
35度の中間硬度のスポンジに食い込みの良いシートを採用しています。
ファスタークG-1の弟分となるラバーで、弾みや回転量が抑えめで扱いやすいテンションとなっています。
スポンジは目立つ色のバイオレットスポンジ、シートは曇り系で引っ掛かりが良いです。
球威に若干物足りなさを感じますが、素直でバランスの良いラバーだと思います。
これから裏面打法を上達させたい方や、安定感を求める方に最適です。
重量は厚で41~43g程度(ブレードサイズ159×150)
ヤサカ ライガン
ヤサカの扱いやすいスピンテンションで、こちらはラクザの弟分です。
コンセプトはファクティブに似ており、適度な性能で扱いやすさ重視のラバーです。
40~45度(ドイツ基準)の柔らかいスポンジに食い込みの良いシートを採用しています。
シートの引っ掛かりが良く、弧線が高く出るため安定感があります。
ドライブは非常にやり易いですが、弧線が出るので弾く技術が難しいと感じました。
裏面打法はドライブ主体で安定重視の人におすすめです。
重量は中厚で40~42g程度(ブレードサイズ159×150)
ヤサカ ラクザ7ソフト
ヤサカのラクザ7にソフトスポンジを合わせたラバーです。
ドイツ基準で約40度のスポンジに、引っ掛かりの強いシートを採用しています。
ライガンに比べてより回転量の多いドライブを打つのに適しています。
強い回転が掛かる分、相手の回転の影響も受けやすいのでやや上級者向けのラバーとなります。
球持ちがいいのでミート系がやりにくく、チキータやドライブ主体で回転を掛けてプレーする人におすすめです。
重量は厚で42~44g程度(ブレードサイズ159×150)
ヤサカ エクステンド
35~40度の柔らかいスポンジに柔らかいシートを合わせたスピードテンションです。
硬度は非常に柔らかいですが、スポンジの気泡が細かく割とコシがあります。
シートの引っ掛かりはそこまで強くないので、食い込ませて打つ方に適しています。
ドライブもミートもやり易く、柔らかく軽い力で飛ばせるので、バランスと扱いやすさに優れています。
裏面打法の導入に適しておりますが、上達するにつれて物足りなさを感じるかもしれません。
フォア主戦でバックはつなぎ程度の場合であれば、十分に使えるラバーです。
重量は厚で41~43g程度(ブレードサイズ159×150)
XION ヴェガヨーロッパ
42.5度(ドイツ硬度)のソフトスポンジに柔らかいシートの組み合わせです。
非常に人気のあるラバーでシェークのバックにも定番となっています。
シートに引っ掛けて回転を掛けるよりも、食い込ませる打ち方に適しています。
軽い力で飛ばせて回転の掛けやすいラバーですが、インパクトが強いとパワーロスをします。
威力より安定感を求める人、裏面は軽~中打で打つ方におすすめです。
重量は厚で42~44g程度(ブレードサイズ159×150)
XION ヴェガアジアDF
ヴェガアジアのシートに「ダイナミックフリックション」という技術で引っ掛かりを上げたラバーです。
アジアと名前がついていますが、スポンジ硬度は42.5度とヴェガヨーロッパと同じです。
実質はヴェガヨーロッパのシートを強くしたラバーとなります。
引っ掛かりや回転量が多く性能的には申し分ないですが、その分重くなっている点がネックです。
裏面を主戦として使用したい人に適しています。
重量は厚で43~45g程度(ブレードサイズ159×150)
TIBHAR クレイジーブル
スピンテンション入門でライガンやファクティブと同じような立ち位置です。
パッケージとは真逆のイメージで、扱いやすく安定感の高いラバーとなります。
後で紹介するクァンタムXプロソフトに比べ、弾みが控えめで台に入れやすいのが特徴です。
この価格帯のラバーとしては回転量が高く、プレースタイル次第では上級者でも使用可能です。
飛距離が出るラバーではないので後ろに下がるスタイルには向いていません。
前陣での安定したドライブやミートが主体の人、これから技術を習得・向上させたい人に向いています。
重量は2.0で41~43g程度(ブレードサイズ159×150)
TIBHAR クァンタムXプロソフト
42.5度のスポンジを搭載しており、食い込みの良い扱いやすいスピンテンションです。
弾み・回転量共に優秀で、重量も軽く裏面に貼るには最適なラバーです。
硬度の割に強打時もパワーロスが少なく、余程の強打者でない限りは問題ありません。
ボールが上に飛ぶラバーで弧線になりやすいので、若干ミート打ちがやりにくく、弾みと回転量がある分コントロールが難しいラバーとなります。
裏面打法が上達してきて、安定して打てるようになった場合に非常に良い選択肢だと思います。
今回紹介するラバーの中でも特におすすめのラバーです。
重量は2.0で41~43g程度(ブレードサイズ159×150)
STIGA アステリアS
スポンジ・シート共に柔らかく食い込みが良いラバーです。
性能としてはエクステンド等のスピードテンションに近いですが、割と引っ掛かりもあります。
ドライブもミートもやり易く、やり難い技術が少なく扱いやすいラバーです。
紹介したラバーの中でもトップクラスの軽さとなっています。
重いボールが出るラバーではありませんが、扱いやすさと軽量化を図りたい人には最適です。
重量は厚で39~41g程度(ブレードサイズ159×150)
まとめ
今回は裏面打法に最適なラバーの特徴とおすすめのラバーを紹介しました。
紹介したラバーはどれも裏面打法に適しているので、どれを選んでも大きく失敗することは無いかと思います。
裏面打法で何をやりたいかによってラバーの選択も変わるので、それに合わせてラバーを選びましょう。
基本的には以下の様に選ぶと良いかと思います。
- フォア主体 → 軽量で扱いやすいラバー
- 両ハンド → やや重いが性能が高いラバー
本記事がラバー選びの参考になれば幸いです。


