今回は2022年3月に発売開始となった、VICTASのV>20ダブルエキストラのレビューです。
発売当初からショップでも売り切れが続出しているほど人気のラバーとなります。
使ってみた感想としては強烈な個性は無いものの全体的に性能が高いラバーだと感じました。
ラバーの特徴やどんな人におすすめかを解説していきたいと思います。
商品紹介
品名:V>20ダブルエキストラ
メーカー:VICTAS
スポンジ厚:1.8 / 2.0 / MAX
スポンジ硬度 : 52.5
色:赤、黒、ピンク
価格:\6,200+税
圧倒的な安心感。VICTASから新感覚ラバーが登場。
キーワードはインパクトの瞬間の「許容」「遊び」。
VICTAS HPより引用
スポンジ硬度は52.5度だが、硬さは感じない。むしろその弾力が心地よく、その打球感に誰もが驚く。
打った時のボールは威力十分、あらゆる攻撃で相手コートに収まる安心感。「競り合いで信頼できるラバー」が生まれた。


重量はカット前で67.1g、シェーク標準ブレードで46~48g程度なるかと思います。
商品レビュー
主に今まで使っていたテナジー05ハードとの比較となります。
弾み
今回チョイスしたのが厚(2.0)という事もあり、そこまで弾みは高くないと感じました。
テナジー05ハード(特厚)と比較すると弾まず、ボールがやや浅く入ります。
フォア打ちの段階からボールが上に飛び、安定感が高いラバーだと感じました。
打球感
打球感はやや硬めと感じました。
よくある47.5度前後のラバーと比較すると硬いですが、スペック(52.5度)程の硬さは感じません。
テナジー05ハードよりは柔らかく、ノーマルの05よりは硬いといった印象です。
ラバーの性能を引き出すにはそれなりにパワーのある選手の方が良いでしょう。
回転量
ラバーの引っ掛かりが良く、回転は非常に掛けやすいです。
回転量に関しては必要十分といったところですが、テナジー05ハードほどの強烈な回転は掛からない印象です。
その分相手の回転に対しても鈍感で、扱いやすさや安定感はV>20の方が優れています。
コントロール
相手の回転の影響を受けにくいので、コントロールのしやすいラバーだと感じました。
特にブロック・レシーブ・カウンターなど回転の見極めが必要な場面では、他のラバーより返球がしやすかったです。
技術別
ドライブ
回転の影響を受けにくいラバーは回転を掛けにくい物が多いですが、回転は普通に掛けやすかったです。
シートの引っ掛かりは良好で、滑る感じはありません。
弧線になるので安定感も抜群で、ラリーでは台と平行にスイングしてもボールが入ります。
相手のオーバーミスを誘うぐらいの回転量はありますが、やはり回転量はテナジーの方が出る印象です。
ドライブの引き合いはV>20の方が返球しやすく、テナジーほど繊細なタッチを必要としません。
テナジーはドライブに対してラケットを平行に振らないとオーバーしてしまいますが、V>20は多少フラットに打たないとネットにかかってしまいます。
ここでも相手の回転の食らい難さを感じました。
ブロック
相手のドライブの影響を受けにくいのでブロックに関しても好感触でした。
速いボールは出しにくいので相手に圧は掛けにくいですが、安定感は抜群で連打をしたり、コースを突くのはやりやすかったです。
台上
シートの引っ掛かりが良くツッツキは低く良く切れます。
ボールが上に飛びやすいのでストップは若干浮きやすく慣れが必要と感じました。
フリックに関しては回転の影響を受けにくいので、他のラバーより弾くフリックがやりやすかったです。
ミート
ミート系の技術は総じて良好でした。
スポンジが硬めで食い込みにくいので、スマッシュ・ミートでボールをしっかり弾くことが出来ます。
ミート系に関しては他のスピンテンションと比較し、鈍感さがあるのでトップクラスのやりやすさだと感じました。
サーブ
シートの引っ掛かりが良いので、テナジーと比較しても遜色ない掛けやすさがあります。
コースを狙ったり長短もつけやすく、コントロールに関しても問題ないです。
回転は十分かかりますが、こちらもテナジー05ほど強烈な回転は出しにくい印象です。
まとめ
今回は V>20ダブルエキストラのレビューをしました。
打ってみて感じた性能を勝手に表にすると以下の様になります。

全体的な印象としてコンセプト通り台に収めやすいラバーだと感じました。
「許容」と「遊び」は十分感じることができ、他のラバーよりは回転に対して鈍感です。
何か突き抜けた特徴があるラバーというよりは、全体的に高い水準でバランスが良いラバーです。
一般レベルではレシーブやブロックでミスをしないことが重要ですので、試合で勝ちやすいラバーだと感じました。
逆に球威を重視するのであれば、他のラバーの方が良いと感じました。
自分からゴリゴリ回転を掛けて、相手に圧を掛けていきたいプレースタイルには不向きです。