VICTASの「V>22ダブルエキストラ」が気になっている方へ。
使ってみて感じたラバーの特徴、良かった点・悪かった点を解説!
今回は2022年9月末に発売となった、VICTASのV>22ダブルエキストラのレビューです。
スピンテンションとしてはスピードが速く、直線的な軌道が特徴のラバーです。
打ってみた感想としては、良いラバーですが好みが分かれるラバーだと感じました。
記事内で特徴やどんな方におすすめかを解説していきたいと思います。
商品紹介
品名:V>22ダブルエキストラ
メーカー:VICTAS
スポンジ厚:2.0 / MAX
スポンジ硬度 : 50±3
色:赤、黒、ブルー
価格:\8,250(税込)
『V>15 Extra』の登場から7年の時を経て、2022年に生まれたモンスターラバー。
スピードと回転量は世界のトップ選手の試打で実証済み。
VICTAS HPより引用
ボールを食い込ませると同時にトップシートで強烈な「ひきつれ」を作り、特殊気泡を含んだスポンジが威力あるボールを弾き出す。
さらにはその威力あるボールが、相手コートの深い位置で収まる安定性も兼ね備える。
ラバー外観
トップシートの外観はこんな感じです!
V>20と比べると澄んだシートをしており、粒が浮き出ているのが確認できます。
質感としてはテナジー05やラクザ7などに近く、どちらも食い込みの良いラバーなので、V>22も同様の特徴だと予想が出来ます。
続いてスポンジの外観です。
スポンジは若干気泡がある感じで、そこまで大きい気泡ではありません。
質感としてはラクザ7やXに近いと感じました。
続いて粒形状はこんな感じです。
V>20と比較するとトップシートが厚く、粒が高く、やや太めです。
触ってみた感じ、粒が高くスポンジもやや柔らかいので、V>20よりはV>22の方が柔らかく感じました。
重量
続いてV>22の重量を見ていきましょう。
カット前(MAX)で約70.6gという事でやや重めです。
ラケットはティバーのハイブリットACインサイド(ブレードサイズ160×150)の中国式に貼っていきます。
恐らくラバーが良く弾むと思われるので、ラケットはバランスの良い物をチョイス!
カット後で約47gとなりました。
グリップから1.5cmほど離して貼ってますので、全貼りにすると50g前後になるかと思います。
ドイツラバーらしいやや重めの重量でした。
V>22ダブルエキストラを使用して良かったところ
V>22ダブルエキストラを使用して良かったところは下記となります。
- シートが柔らかくて食い込みが良い
- 直線的な軌道でボールが速い
- 相手の回転の影響を受けにくい
- ミートやスマッシュが打ちやすい
シートが柔らかく食い込みが良い
ラバーの硬度は50度と硬めの分類ですが、シートが柔らかくそこまで硬さを感じません。
テナジー05ハード等と比べると大分柔らかく、ファスタークG-1と同じぐらいと感じました。
柔らかいので中打程度でもボールが食い込み、楽に飛ばすことが出来ます。
硬いラバーだとインパクトが不十分の場合、甘いボールとなってしまいますが、V>22は7~8割の力でも十分ボールが走ります。
直線的な軌道でボールが速い
ボールの軌道が直線的でスピードが速いのが特徴です。
打点が速くボールを上から打てる場面に強く、相手に時間を与えないのでラリーを優位に進めやすいです。
直線的な軌道は慣れていない人も多く、取りにくさも十分にあると感じました。
また、今回はインナーカーボンに貼りましたが、下がっても問題ない弾みがあります。
相手の回転の影響を受けにくい
シートが柔らかくボールを吸収するので、相手の回転の影響を受けにくいラバーです。
特にドライブの引き合いで影響の受けにくさを感じました。
敏感なラバーでは回転を上書きしないとオーバーしますが、V>22は合わせて打つだけでも返球が出来ます。
ブロックも同様にやりやすいので、カウンターやブロックで振り回すなど、相手に打たせてからの展開も強いです。
ミートやスマッシュが打ちやすい
「直線的な軌道」「回転の影響を受けにくい」そんなラバーがミートがやりにくいわけがありません。
台上からの弾き気味のフリックや、浮いたボールをミートやスマッシュするなど、弾く技術は非常にやりやすいラバーでした。
スピンテンションにありがちな上にボールが飛ぶ感覚が少ないので、オーバーせずに台に収まります。
スピードも速くボールが落ちる感覚もありませんでした。
V>22ダブルエキストラを使用して悪かったところ
逆に微妙だと思った点は下記となります。
- ボールを持ち上げるのは難しい
- 薄くとらえるのが難しい
- コントロールが難しい
下からボールを持ち上げにくい
弧線が作りにくく、下回転を打点を落としてから持ち上げるのが難しいです。
上にスイングしてもあまり弧線が出ずに、ボールが上がらない印象です。
他のスピンテンションと感覚で打つとネットミスが連発します。
弧線が出るラバーであれば下からでもスピードドライブが打てますが、V>22はループドライブで繋ぎ次球を狙った方が良いです。
打つのか繋ぐのか、判断がシビアなラバーだと言えます。
薄くとらえるのが難しい
シートが柔らかいためか、表面でボールをグリップする感覚が少ないと感じました。
滑ってしまう事は無いですが、薄く擦って回転を掛けるのはコントロールが難しかったです。
引っ掛かりが強いラバーを使っており、ボールを薄くとらえる人には好まれないラバーだと思います。
サーブやドライブなど全体的にボールを厚く当て、食い込ませて回転を掛けた方が安定しました。
回転量は突出して高くない
回転量は必要十分ありますが、突出して高いラバーではありませんでした。
回転量を最も重視する選手には向かないラバーだと感じました。
スピードを生かしたプレーをするのに適しており、逆に速いボールを打てないと苦しい展開となりやすいです。
体勢が崩れ繋ぐボールが多くなると、回転・スピード共に微妙でカウンターを食らいやすくなります。
コントロールが難しい
今回はインナーラケットに合わせましたが、それでも弾みを制御するのが難しいと感じました。
ドライブでは弧線になりにくく、飛距離も出るのでネットミスやオーバーミスが増えやすいラバーです。
また、ツッツキは低く深いボールが出るのが特徴です。
入れば厳しいボールとなりますが、こちらもネットミスやオーバーミスが増えやすいです。
アウターなどの良く弾むラケットにV>22を貼ると、かなり扱うのが難しくなると思います。
まとめ
今回は V>22ダブルエキストラのレビューをしました。
V>20と比べ、スピードが速く、直線的な軌道が特徴のラバーでした。
ラバーの特徴を活かし、速い打点でボールを上から打っていくスタイルに最適です。
逆にボールを下から持ち上げる事が多かったり、回転量を重視したプレーするスタイルには不向きだと感じました。
好みが分かれるラバーかと思いますが、自分に合っていると感じた方は一度使ってみてはいかがでしょうか。