本記事ではラケットとラバーの組み合わせ(相性)について解説します。
卓球は様々なラケットとラバーがあり、組み合わせは無限大です。
しかし用具に詳しくない人からすると「どの組み合わせにすれば良いか分からない」といったことが起きます。
用具選びに正解はありませんが、レベルに合わない組み合わせはプレーのパフォーマンスを下げることに繋がります。
用具の組み合わせごとにどの様な特徴があるのか解説しますので、是非参考にしてください!
ラケット・ラバーの硬さによる違い
ラケットとラバーの相性は硬さにより大きく変わってきます。
組み合わせを理解するうえで、まずはラケット・ラバー個々の特徴を解説していきます。
柔らかいラケットの特徴
【○】弾みが控えめでコントロールしやすい
【○】球持ちが良く回転が掛けやすい
【×】スピードや飛距離が出しにくい
【×】相手の回転影響を受けやすい
硬いラケットの特徴
【○】弾みが良くスピードや飛距離を出しやすい
【○】球離れが早く回転の影響を受けにくい
【×】弾みが良くコントロールが難しい
【×】球離れが早く回転が掛けにくい
柔らかいラバーの特徴
【○】ラバーの食い込みが良く、インパクトが弱くても回転を掛けやすい
【○】球持ちが良いため、コントロールがしやすい
【×】強いインパクト時にパワーロスするので、回転やスピードの上限が低い
【×】弱いインパクトでも弾むので、ストップやツッツキといった細かい技術でボールが浮きやすい
硬いラバーの特徴
【○】食い込ませるのには強いインパクトが必要な分、回転やスピードの上限が高い
【○】弱いインパクトでは弾まないので、ストップやツッツキが浮きにくい
【×】硬くて球離れが早くインパクトが弱いと回転が掛かりにくい
【×】球持ちが悪いためコントロールが難しい
ラケット・ラバーの組合せ
ラケットラバーの組み合わせによりどの様な特徴となるか解説していきます。
今回は簡潔にするために柔らかい・硬いの2択にしています。
商品により中間硬度やミドルソフト(ハード)といった物もあるため、参考程度にお考え下さい。
①柔らかいラケット×柔らかいラバー
最も扱いやすいラケットとラバーの組み合わせで、インパクトが弱い選手におすすめです。
弱いインパクトでも回転を掛けやすく、弾みが控えめでコントロールしやすいのが特徴です。
扱いやすい反面、回転スピード共に上限は低く、上達するにつれて物足りなさを感じる組み合わせとなります。
初心者同士では威力勝負になることが少ないため、試合で勝ちやすい組み合わせとなります。
②硬いラケット×柔らかいラバー
硬くて球離れが早いラケットを球持ちの良いラバーで緩和するバランスの良い組み合わせです。
ラバーが柔らかいので回転を掛けやすく、硬いラケットで弾み・スピードを確保しています。
インパクトが強いとラバーがパワーロスしやすいので、パワーがある選手には向きません。
柔らかいラバーの特性上、強い回転を掛けるのは難しいです。
軽い力でスピードが出るので、力のない選手やスピードやピッチの速さで勝負する選手に向いています。
③柔らかいラケット×硬いラバー
こちらもバランスの良い組み合わせです。
硬くて球離れが早いラバーを球持ちの良いラケットで緩和しています。
ラバーが硬くパワーロスが少ないので、インパクトが強ければ球威のあるボールが打てます。
その分、軽い力では飛ばしにくいので、ある程度のパワーのある選手におすすめです。
②(硬いラケット×柔らかいラバー)と比較すると、自分の力で飛ばす組み合わせとなり回転量の上限も高いので、中級以上のドライブマンに多い組み合わせです。
④硬いラケット×硬いラバー
扱いづらい組み合わせですが、回転・スピードの上限が高く、扱えれば最も球威が出る組み合わせとなります。
ラケット・ラバーともに硬く、球離れが早いので回転を掛けるにはスイングの速さ、インパクトの強さが必要です。
中途半端なスイングになると回転が掛かる前にボールが飛んでしまい、棒球になりやすいです。
弾みも良くコントロールも難しく、扱える技術がないとミスが出やすい組み合わせとなります。
トップ選手に多い組み合わせとなり、初中級者にはおすすめ出来ない組み合わせです。
まとめ
今回はラケット・ラバーの組み合わせ(相性)について解説しました。
組み合わせを考えるうえで、それぞれの硬度に考慮し用具選びをしてください。
卓球では性能が高い=良い用具ではありません。
選手のパフォーマンスを最も引き出せる用具選びが重要となります。
本記事を参考にして自身に合った用具選びをしてみてください。