ラバーレビュー

TIBHAR ハイブリッドMKプロ レビュー!

今回はTIBHARより販売されている、ドイツ製裏ソフトラバーの「ハイブリッドMKプロ」のレビューをします。

松平健太選手が使用している「ハイブリッドMK」のスポンジが硬くなったラバーで、シートは同じものが採用されています。

実際に使ってみて感じた、ハイブリッドMKプロの良い点・悪い点、どんな人に向いているのか解説します。

ハイブリッドMKプロが気になっている人は、本記事を是非参考にしてください!

商品紹介

品名:ハイブリッドMKプロ

メーカー:TIBHAR

スポンジ厚:2.0、MAX

スポンジ硬度 : 51度

色:レッド、ブラック

価格:7,590円(税込)

Hybrid MKシリーズの特徴である、高い弧線を描くための優れた回転量とボールを掴む感覚を残しながら、更に威力を求めるプレーヤーのためにHybrid MK Proが開発されました。51°の硬いスポンジで、より強いパワーを生み出す事が可能な為、攻撃重視のパワフルなプレーヤーに最適なラバーです。

TIBHAR HPより引用

ハイブリッドMKのスポンジ硬度が48度に対して、ハイブリッドMKプロは51度と3度硬くなっています。

曇り系で引っ掛かりが良さそうなシートです。

スポンジは紫色(ノーマルはクリーム色)で気泡はかなり小さいです。

重量はカット前で約70gとなり、シェーク片面で50g程度となります。

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ハイブリッドMKプロを使用して良かったところ

ハイブリッドMKプロを使用して良かったところは下記となります。

良かったところ
  • 柔軟で扱いやすい
  • 様々な技術がやりやすい
  • 攻守のバランスに優れる

柔軟で扱いやすい

スポンジ硬度が51度と硬めの分類となりますが、シートが柔らかく数字程の硬さは感じませんでした。

個体差かもしれませんが、ファスタークG-1(ニッタク)やラクザX(ヤサカ)などの48度程度のラバーと比較し、同等かやや柔らかいぐらいの印象を受けました。

ある程度振れる人であれば扱う事が出来るので、硬度的には幅広い人にマッチするラバーと感じました。

ハイブリッドMKを使用しておりもう少し硬くしたい人や、48度前後のラバーを使用している人なら、移行は問題ないかと思います。

また、柔らかい分、体勢が崩れて多少スイングが落ちても回転が掛かってくれるので、プレー全体に安定感が出やすいです。

扱いやすく、寛容度が高いラバーが欲しい人には最適な選択肢となります。

様々な技術がやりやすい

ハイブリッドMKプロで様々な技術を試しましたが、特にやりにくい技術はありませんでした。

前述の通りシートが柔らかいので球持ちが良く、回転が非常に掛けやすいと感じました。

サーブやドライブでの回転量も十分にあり、ドライブは程よい弧線で安定感もあります。

スポンジの弾きも良く、直線的なボールも出しやすいのでミート系技術もやりやすいです。

まさに王道のスピンテンションといった印象で、正統派ドライブマンにマッチした性能となります。

攻守のバランスに優れる

このラバーの最大の特徴は、攻めも良し、守りも良しの万能ラバーなところです。

特にブロックが好印象で、シートが良い意味で鈍感で回転の影響を受けにくく、程よい硬さでボールを吸収するので良く止まります。

ブロックは今まで使ったラバーの中で一番止めやすく、相手の決め球もバシバシ止まりました。

カウンターでも回転に鈍感ながらシートが滑らないので、しっかりと掛け返すことが出来ます。

総じて大きなラリーに強く、他のラバーと違い相手に打たせて有利を取りやすいラバーと感じました。

松平選手の代名詞といえばブロックやカウンターですが、やはりこのラバーはどちらもやりやすく、まさに松平選手の様なスタイルを目指すには最適なラバーです。

ハイブリッドMKプロを使用して悪かったところ

逆にハイブリッドMKプロを使用して微妙だと感じたところは下記となります。

悪かったところ
  • 球質はやや軽め
  • ハードヒッターには向かない
  • 台上はやや慣れが必要

球質はやや軽め

スポンジ硬度が50度越えのラバーとしては、やや球質が軽いと感じました。

強打時はスピードが速く、回転量も必要十分ありますが、突出した性能ではなく、球質は素直で取りにくさはありません。

強烈な引っ掛かりがあるシートではないので、ラバー表面で擦るループ系は回転力が微妙で、繋ぎになった時にカウンターを食らいやすいです。

全体的に擦る打ち方より、食い込ませる打ち方の方が適しており、打点を落とさず上からボール打った方が良い印象です。

ラリーをして点数を取るラバーなので、「ラリーにしたくない」「一発で決めたい」など、球威を重視した選択では微妙と感じました。

相手がペン粒やカットマンなど、こちらが攻めに転じないといけない場面では打ち抜くのが難しく、コースや緩急などの変化をつける必要があります。

このラバーのメリットである守りの強さが発揮されにくい場面(相手が守備型)では、他のラバーの方が優れていると感じました。

ハードヒッターには向かない

硬度よりも柔らかく扱いやすいラバーですが、逆に硬めのカチッとした打球感を好む人には向きません。

強打で打ち抜きたいときも、食い込んでしまうので手元に残る感覚があり、もう少し早く離れてほしいと感じる事がありました。

また、強打時にパワーロスをしている感覚があり、インパクトの強さが一定を越えると球威が頭打ちする印象がありました。

ラバーの性能的に100点のボールを一発打つよりも、80点のボールを連打していった方が良いと感じました。

台上はやや慣れが必要

硬いラバーは繊細なタッチでも飛ばずに、台上がやりやすいですが、ハイブリッドMKプロはシートの柔らかさもあってか、やや難しく感じました。

特に短く止めるのが難しく、ストップがやや浮きやすい傾向にあります。

ツッツキはしっかりと切れるので低いボールを送りやすいですが、球足が長くなるのでオーバーミスに繋がりやすいです。

台上技術に関してはやや慣れが必要なラバーと感じました。

まとめ

全体的な印象としては穴が無く、攻守のバランスに優れた万能ラバーでした。

その中でも、相手の回転を食らいにくく、ブロック・カウンターが非常にやりやすいのが特徴です。

その反面、50度越えのラバーとしては突出した性能は感じにくく、球質が素直でやや軽さを感じました。

打ち合いの中で点を取っていくラバーで、ラリータイプのドライブマンに最適です。

逆に球威重視で一発で打ち抜きたい人には不向きと感じました。

ハイブリッドMKを使用しており、もう少し硬くしたい人や、48度前後のラバーを使っており、ワンランクアップしたい人におすすめです。

気になった方は是非試してみてください!

ハイブリッドMKプロの個人的評価
スピード
回転量
コントロール
打球感(硬さ)
弧線の高さ

 

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