ニッタクから販売されている様々な卓球用品の中で、一番人気はファスタークG-1といっても過言ではありません。
卓球王国の売上ランキングでは常に上位に君臨しており、一般選手からプロにまで使用される不動の人気を誇っています。
多くの選手に選ばれる理由は、性能だけでなくバランスの良さ、コストパフォーマンスの高さにあると考えます。
本記事ではファスタークG-1を実際に使ってみての特徴や、良かった点・悪かった点を紹介します。
ファスタークG-1のレビューが気になる方は是非最後までご覧ください。
商品説明
ファスタークG-1の基本スペック | |
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メーカー | ニッタク |
分類 | テンション系裏ソフト |
硬度 | 37.5(ドイツ基準47.5) |
スポンジ厚 | 中・厚・特厚・MAX |
色 | 赤・黒 |
スピンドライブ重視!
シートでグリップして弧を描く、強烈なスピン!
どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!
その実力は世界のトップが証明し続ける!ファスタークとは?
Fast(速さ)とArc(弧)を描くボール軌道を開発コンセプトとした、トップ選手が勝つために選ぶギアです。テンションスピンシート
グリップ感覚に優れたゴム成分と粒形状で、抜群の威力を実現した「テンションスピンシート」。
硬く粒が詰まったシートは打ち合いで押し負けず、ボールにパワーが伝わります。ストロングスポンジ
ニッタク公式HPより
ハードな打球感でありながらボールをしっかり捉えて押し出し、ボールに更なる威力を生み出すスポンジです。
ラバー重量はMAXをシェークの標準ブレード(157×150)に貼って、49g程度と比較的軽めです。
また、ラバーも実売で4~5千円台で買えるのでコストパフォーマンスにも優れています。
最近では7~8千円台のラバーも当たり前になってきており、手に取りやすい価格も人気の理由となります。
ファスタークG-1を使って良かったところ
ラバーを使用してみて良かったところは下記となります。
- 強弱のつけやすいコントロール性の高さ
- グリップが高く回転が掛けやすい
- 回転の影響を受けにくい
- どんな技術も出来るバランスの高さ
強弱のつけやすいコントロール性の高さ
ファスタークG-1は弾みが適度で扱いやすく、テンション特有の勝手に飛ぶ感覚が少ないと感じました。
自分でコントロールしている感覚が強く、高弾性ラバーの様な使いやすさがありつつ、弾みや回転量が強化されているイメージです。
良いボールを打つには自分の力で飛ばす必要がありますが、その代わりストップやツッツキなどの細かい技術ではボールを抑えやすく、コントロールがしやすいラバーと感じました。
グリップが高く回転が掛けやすい
ファスタークG-1のシートはグリップ力が高く、ボールが滑りにくいです。
擦っても食い込ませても良く回転がかかりますが、食い込ませた方がより回転量もありスピードも出ると感じました。
打点を落としてからの回転量豊富なループドライブや、球威のあるスピードドライブも打ちやすく、様々なプレースタイルにマッチしています。
粘着ラバーの様な強烈な回転量や癖球は出ないものの、しっかりと重いボールが出てオーバーミスを誘うことも十分に可能です。
回転の影響を受けにくい
強い回転がかかるラバーは相手の回転に影響されやすい傾向にありますが、ファスタークG-1は他のスピンテンションと比較しても鈍感さがあり、回転の影響を受けにくいです。
また、テナジーなどと比較しボールが上に飛び出す感覚が少なく、ミート系の技術がやりやすいと感じました。
スプリングスポンジの様な食い込みの強いものではなく、やや硬さのある弾きの良いスポンジも影響していると思います。
「みまパンチ」と呼ばれるカウンタースマッシュをはじめ、ミート系技術を多用する伊藤美誠選手もファスタークG1を使用しています。
単純に球威だけなら他にも選択肢もありますが、様々な技術のやりやすさを重視してラバーを選択しているのだと思います。
どんな技術も出来るバランスの高さ
他のラバーからファスタークG-1に変更し感じたのが、ボールが台に入りやすいという事です。
前述した通りドライブもミートもやりやすく、台上やブロックも安定するので特にやりにくいといった技術がありません。
何かに特化した性能ではなく、どんな技術も平均点以上が出せる優等生なラバーです。
一般レベルでは一発の球威よりもレシーブミスがないことや、ブロックが1本多く止まることの方が勝ちに直結しやすいと思います。
様々な技術で穴が無いファスタークG-1は多くの人にとって「勝てるラバー」だと感じました。
ファスタークG-1を使用して悪かったところ
逆に微妙だと感じた点は下記となります。
- 球質は素直で返されやすい
- ある程度のパワーは必要
- 硬いラバー好きには物足りない
球質は素直で返されやすい
バランスが高く穴が無いラバーですが、他のラバーと比較し尖った性能があるラバーではありませんでした。
ドライブでも沈む・伸びる・曲がるという球は出にくく、球質は素直と感じました。
相手にとってやりにくさがあるラバーではないので、レベルによっては物足りないと感じる人もいるかと思います。
打っていても普段よりラリーになりやすく、自分のミスは減りましたが返球される回数も増えたと感じます。
「3球目、4球目までに点数を決めたい」など、ラリーをしたくない人、1発の球威を重視する人には不向きとなります。
飛ばすにはある程度のパワーは必要
勝手に飛ばずコントロールがしやすい反面、飛ばす際には自分の力で飛ばす必要があります。
また、ある程度の硬さはあるラバーなので食い込ませるだけのインパクトの強さも必要です。
テナジーなどの方がラバーの力を使って飛ばすことが出来るので、簡単に質の高いボールを出すことが出来ます。
スイングに自身のない人や軽い力で飛ばしたい人には不向きなラバーとなります。
硬いラバー好きには物足りない
スポンジ硬度が47.5度となり、硬すぎない扱いやすい硬度となります。
そのため、インパクトが強い場合は食い込みすぎてしまう感覚があり、パワーロスが起こりやすいと感じました。
ハードヒッターでカチカチの硬いラバーが好みの人には、他のラバーの方が合っていると思います。
相性の良いラケットは?
ラバーの個性がそこまで強くないので比較的幅広いラケットに合わせることが出来ます。
アウター系に合わせればより攻撃力を重視したラバーになり、インナーや5枚合板に合わせれば安定感の高いラバーになります。
自分のプレースタイルに合わせラケットを選択すると良いでしょう。
まとめ
全ての性能が平均点以上で何でも出来る穴の無いラバーです。
何かに特化しているわけではない為、面白みに欠けるラバーでもあります。
- 色々な技術をバランスこなせるラバーを探している
- やりにくさよりもラリーで打ち勝つことを重視している
など、堅実なプレーをしたい選手におすすめです。
やや硬めなのでフォア向きのラバーですが、振れる自信がある選手はバックに貼ってもよいと思います。
スピンテンションでラバー選びに迷ったら、まず使ってみて損はないラバーです。
ファスタークG-1の個人的評価 | |
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スピード | ![]() |
回転量 | ![]() |
コントロール | ![]() |
打球感(硬さ) | ![]() |
弧線の高さ | ![]() |
ふじたくさん、シェイクフォア表バック裏とシェイクフォア裏バック表について聞きたいです。ラバーはG1とモリストSPです。今はペン表です。相手は今主流のシェイク裏裏とします。
フォア表⇒メリットは今と戦い方が似ているので凄くやりやすい。デメリットはバック対バックが裏対裏になるので現在主流の裏裏対決になり僕が目指すやりにくい卓球(みんながやっていることと違うことをやりたい)では無くなる。
次にバック表⇒メリットはフォアが全く変わるのであまり得意では無い。デメリットはバック対バックで色んなナックルでチャンスメイクしフォアで決めれる。
しっくり来るのは当然ながらフォア表です。今がペン表なので。
ネットでフォア表とバック表どっちが良いか調べたところ1件しか無くしっくり来る方でやれば良いという結論でした。でもこの2つのタイプ似ているようで全く違うと思うんです。フォア表にした時のデメリットが大きいと思うのがその理由です。バック対バックが裏対裏なんてつまらない。
ふじたくさんの意見が聞いてみたいです。
ゆうはるかいさん
コメントありがとうございます。
なかなか難しい質問ですね。
正解はないと思いますので個人的な意見を書かせてもらいます。
自分だったらフォア裏、バック表の方が良いかと思います。
理由は2点あります。
1点目は仰った様にバック対バックで変化、やり難さを出したいから。
表ソフトでのバックハンドはフォアよりナックルになり易く、うまい選手は非常にやり難さを出すことが出来ます。
2点目はフォア裏、バック表というのが打ちやすい組み合わせの為。
表ソフトは回転が掛けにくい為、打点を落とすプレイがやり難いです。
フォアは体の横で打つため打点を落としてのプレイがやり易く、バックは体の正面で打つためバウンド直後の球をとらえ易いかと思います。
その特徴がラバーと合っているからとなります。
ただプレイスタイルを大きく変えることになりますので、それなりに練習時間が確保できる前提となります。
余談ですが自分はなかなか練習時間が確保できない為、ペン表だった場合は裏面に軽い裏ソフトを貼りますね。
バックドライブをして全面フォアで待つスタイルが良さそうです。
少しでも参考になれば幸いです。
ふじたくさん、ペン表のまま裏面打法で裏でドライブをということですね。それも考えたことはあります。ペン表で嫌だったことはプレイがつまらない=華麗にループやスピードドライブを打っている人を見てカッコいいし楽しそうだったからというのもあります。1つ目の理由です。
勝ち負けだけなら今の表だけで良かったかと思います。勝ち負けだけなら僕の場合はシェイク表表が一番良いかもしれないです。
卓球の楽しさだけ追求するなら裏裏でした。でも楽しさ+勝ち負けを考えてシェイクどっちか異質を考えました。
あとは全面フォア=オールフォアというのがキツイというのもあります。バック深くにドライブが来た時に回り込めない時が一番の悶絶でした。(特に相手が左の超ドライブマン)これが2つ目の理由です。
ふじたくさんがバック表が良いと言うのはちょっと嬉しい反面、フォアが裏になって自分にできるかなと不安ですが長い目で見るとそれが一番強くなる道な気がしているので「後悔しながらフォア表バック裏」をするより良いかなと思いました。参考にさせていただきます。ありがとうございました。
オールフォアがキツイというのは片面ペンの宿命ですね。
プレイが単調というのはつまらない反面、プレイ中に迷わないというメリットもありますし、やる事が限られる為、1点を極める事が出来ると思います。
色々プレイスタイルで悩むのも卓球の醍醐味ですね。
最良の選択をして頂ければと思います。