一昔前はペンホルダーはオールフォアという考えが主流でしたが、今は裏面打法も重要な技術として取り入れる方が多くなりました。
ただ一概に裏面打法と言っても、ツッツキ打ちのみを行うフォア主戦型やバック側をほとんど裏面打法で行う両ハンド型があります。
- フォア主戦型⇒バック側の下回転をドライブで返球する
- 両ハンド型⇒ツッツキ以外の技術をすべて裏面打法で行う
どちらが正解ということはありませんが、最近のトップ選手では両ハンド型が主流となっています。
記事内にて互いのメリットやデメリットについて解説しますので、選ぶ際の判断材料にしてください。
裏面打法のプレースタイルの解説と比較
裏面打法のプレースタイル、フォア主戦型と両ハンド型について解説と比較を行います。
フォア主戦型
特徴
ペンの強みであるフォアハンドの威力を落とさずに、裏面打法を取り入れるスタイルです。
片面ペン同様、フットワークを活かした回り込みや、ショート、プッシュ等を使用しながら、弱点であるバック側の下回転に対して裏面打法を使用します。
現役のプロ選手では少ないスタイルですが、一昔前は韓陽、馬琳、李静、王建軍などがこちらのプレースタイルでした。
メリット
裏面打法に使用するラバーは下回転打ちだけを考えれば問題ありません。
ブロックは表面で行うので、ドライブは打ちやすいけどブロックはやりにくいラバーでも使用することが出来ます。
また、主な得点源はフォアハンドとなるので、扱いやすく軽量なラバーを合わせることが出来るのが強みです。
表面でのショート、プッシュ、サイドスピンショート、裏面ドライブなど様々な球質の返球が出来ることが強みです。
デメリット
一番のデメリットはショート、裏面打法の判断の迷いが出やすいというところです。
片面ペン、両ハンド型の様にバック側の打ち方が定まっていないため、一瞬判断に迷う場合があります。
メリットで様々な球質の返球が出来ると言いましたが、やれる事が増える分、何をやるかの判断が必要となってきます。
また、戦術の幅が広い分、練習が必要な項目が多いので、練習時間の確保が課題となってきます。
主体はフォアハンドとなるため、片面ペンほどではありませんがフットワークを鍛えることも必須となります。
両ハンド型
特徴
ツッツキ以外の打法を全て裏面打法で行うプレースタイルです。
シェークハンドの様に両ハンドで攻めるのが特徴で、裏面打法では曲がる癖のあるドライブを打つことが出来ます。
プロ選手でも主流なプレースタイルで、F・ルブランや黄鎮廷、一昔前は許シン、王皓などが活躍していました。
許シンは昔はフォア主戦型でしたが、途中で両ハンド型へプレースタイルを変更しています。
メリット
表面でのショートやプッシュを捨てているため、どちらを使うかの迷いがなくなります。
フォア主戦型に比べて回り込みも少なくなる分、体力も温存しやすく、左右に振られても崩れにくいです。
また、どこに打たれても回転を掛けて飛ばすことが出来るので、下がっても強いのも特徴です。
ショートを併用する場合に比べて裏面打法の練習に時間を使えるので、時間を確保できない人にもおすすめです。
デメリット
シェーク同様にバック側のラバーはドライブ、ブロックどちらも考えて選ぶ必要があります。
一般的に何でも出来る高性能なラバーは重い傾向にある為、ラケット重量が増える傾向にあります。
ラケットが重すぎてスイングスピードが落ちてしまい「フォアバックともに微妙になってしまった」というのはよくある失敗です。
また、裏面ドライブは癖球になりやすいものの、ショートやプッシュを併用する場合に比べて変化は乏しいため、慣れられてしまうと返球されやすくなります。
裏面打法ではシェークに比べて台と平行に角度を出すことが難しく、ブロックがしにくい点もデメリットです。
まとめ
今回は裏面打法を使用したプレースタイルを解説しました。
フォア主戦型は基本的なペンの型は大きく崩さず、裏面打法を取り入れるプレースタイルになります。
フォアでガンガン攻めるペンらしさを求めるのであれば、こちらを選択する事をおすすめします。
両ハンド型はどの位置からでもドライブで攻撃できる、シェークの様に穴のないタイプのスタイルとなります。
フォアの1発の威力より安定した両ハンドを武器に戦いたい人はこちらのプレースタイルがおすすめです。
プレースタイルを選ぶ際は自分の強みを理解したうえで選択すると良いでしょう。
裏面打法を取り入れる際には本記事をぜひ参考にしてください。