今回はヤサカのラクザXをレビューしていきたいと思います。
ラクザXはNSS(ノンスリップシート)を搭載しており、ボールが滑らないシートが特徴です。
実際に打ってみて回転を重視するドライブマンに最適だと思いました。
記事内にて詳しく解説していきたいと思います。
商品紹介
品名:ラクザX
メーカー:ヤサカ
スポンジ厚:中厚・厚・特厚
スポンジ硬度 : 45~50°
色:赤、黒
価格:5,200円(+税)
RAKZA XはNSS(*)によりどんな状態からでも摩擦した分だけ確実に回転をかける事が可能になります。また、従来のラバーよりも長くグリップしている感覚があり、抜群の安心感と安定感を誇ります。
ヤサカ公式HPより
硬めのパワースポンジを組み合わせる事で十分な弾みと飛距離を持ち、相手の回転に負けない力強いドライブ攻撃に最適なラバーです
使用レビュー
ラクザXを使用してみた感想は
- 硬いラバーながらも球持ちが良い
- シートのグリップ力が高い
- 弧線は思ったより出ない
- 強弱のメリハリがつけやすい
- 扱うにはそれなりにパワーが必要
となります。
順番に解説していきます。
硬いラバーながらも球持ちが良い
硬いラバーの分類になりますが、その中では打球感が柔らかく、食い込みが良いという点です。
ファスタークG-1と比較した場合、明らかにラクザXの方が柔らかかったです。
練習相手にも打ってもらいましたが同じ感想でした。
不十分なスイングでも食い込むので、連続ドライブが打ちやすかったです。
シートのグリップ力が高い
特徴であるグリップ力はしっかりと感じることが出来ました。
食い込ませる打ち方、薄く擦る打ち方でもどちらでも回転が掛かります。
サーブやドライブなど、回転を掛ける技術全般がやりやすく、ボールが落ちない安心感があります。
逆にミートなどの弾く技術は球を持ってしまう為、若干やり難さがありました。
弧線は思ったより高くない
ラクザシリーズではラクザXが一番弧線が高いとありますが、他のラバーと比較し思ったほど弧線は出ないと感じました。
ファスタークG-1とあまり差を感じず、ラクザXの方が若干低い印象です。
緩やかな弧線といったところで、高すぎないバランスの良い弧線でした。
テナジーの様な打った瞬間に上へ飛び出すようなラバーではありませんでした。
強弱のメリハリがつけやすい
ラクザシリーズ共通ですが、ラクザXも自分のイメージした通りのボールが打てます。
自分の打球の強さに比例し弾むのでコントロールがしやすく、台上の細かい技術など繊細なタッチが必要とするプレーがやりやすいです。
逆に自分の実力以上のボールは出ないラバーです。
オートで回転が掛かる感じではないので、ボールの球威は体を使って出す必要があります
扱うにはそれなりにパワーが必要
若干柔らかく感じたと書きましたが、あくまで同系統のラバーと比較した場合です。
硬度が約47.5度あるので、扱うにはそれなりのパワーが必要です。
またグリップが良いシートは重く、特厚を貼るとシェーク片面で50g以上になると思います。
しっかりと振り切れる人でないと扱うのは難しいと感じました。
他のラバーとの比較
ラクザ7
どちらもスポンジ硬度が約47.5度でスペックは非常に似ています。
最大の違いとしてはラクザXの方がシートのグリップ力高いので、回転を掛ける技術に優れている点です。
ラクザ7の方がシートが柔らかく食い込みが良いので、軽い力でも回転が掛けやすいです。
相手の回転の影響も受けにくく、ミート系もやりやすいので、強い回転を掛けたいならX、バランスを取りたいなら7を選ぶと良いと思います。
ファスタークG-1
正直殆ど一緒と思うほど、性能的には非常に似ていました。
どちらもインパクトに合わせて弾むラバーで、コントロール性能が良いラバーです。
シートの引っ掛かりも若干ラクザXの方がいいと思えるレベルで、弧線もそこまで大きく変わりません。
レビューにも書きましたがG-1の方が若干硬さがある為、振り切れた時は良い球が行く印象です。
どちらかというと威力ではG-1、安定感・連打はラクザXが優れていると感じました。
まとめ
今回はヤサカのラクザXのレビューをしました。
ラクザXの特徴から
- ドライブなど自分から回転を掛けたい人
- ラリーだけでなく台上技術にも重きを置く人
- ボールは自分の力で飛ばしたい人
におすすめ出来ます。
逆に軽い力で飛ばしたい人や自分の実力以上のボールを打ちたい人には向きません。
また、回転技術が優秀なのでミートなど弾く技術を多用する人にも向かないと思います。
率直な感想は扱いやすい、バランスが良いラバーですが重量があるのがネックです。
重いラケットを振り切れる人や軽量なラケットを選ぶなど調整する方が良いと思います。