用具関連

新素材CNFとは!?特徴と向いているプレーヤーを解説

2020年頃から一部メーカーでCNFという新素材を搭載したラケットが販売されています。

今回は新素材CNFについて調べてみたので、

  • CNFはどんな特徴があるのか
  • CNFはどんな選手に向いているのか

を解説します。

上記が気になる方は是非参考にして下さい。

CNFとは?

CNFはセルロースナノファイバーの略称となります。

木材などの植物繊維が元になって作られた特殊素材で、繊維をナノレベルに細かくほぐすことで得られる素材となります。

レボルディアCNFを販売しているバタフライでは下記の様に解説されています。

CNFとはセルロースナノファイバーの略称で、木材などの植物繊維をナノサイズ(※)まで細かくほぐすことで得られる極細繊維。「鉄の5分の1の軽さで5倍の強度」と称されるなど、従来の紙パルプとは異なる特異的な性能を持つ。また、植物由来であることから再生可能資源としても注目度が高まっている、革新的で最先端のバイオ素材である。

(※)1ナノ=1ミリの100万分の1。髪の毛の5千分の1から1万分の1程度の太さ。

バタフライ公式HPより

カーボンなどの木材とは全く違う素材ではなく、CNFは木材ベースの素材となっています。

CNFの特徴

結論から言うとアウターカーボンに近い弾み+木材の打球感というのが特徴となります。

主な特徴は以下の通りです。

軽量+高強度

CNFは鉄の5分の1の軽さで5倍の強度となっています。

その為、重量を極力抑えた中で弾みを上げる事が出来ます。

重いラケットを敬遠していた方もCNFなら扱えそうです。

薄い

レボルディアCNF(バタフライ)は5.7mmと5枚合板と遜色ない板厚となります。

薄い分しなりもあるので回転が掛けやすく、弾みと回転のバランスが良いです。

木材に近い性能

打球感はカーボンと比較し、木材に近くボールの球持ちが良いです。

ドライブも弧線を描きやすく安定感があります。

木材の扱いやすさを残しながら弾みを上げたような性能です。

向いている選手

CNFの特徴から向いている選手は以下となります。

  • カーボンの硬い打球感、速い球離れが苦手な人
  • 5枚合板を使っていて弾みが物足りない人
  • 7枚合板を使っていて重量を軽くしたい、板厚を薄くしたい人

今までの選択肢としては、下記の様な選択が多かったです。

  • 軽量で弾みが欲しい → カーボン
  • 木材の打球感+重くても大丈夫 → 7枚合板

CNFは重量を抑えた中で木材の打球感もあるという良いとこ取りの特徴となっています。

人によっては理想的な素材ではないでしょうか。

向いていない選手

CNFがボールを掴む特徴から弾く技術や初速についてはカーボンの方が優れています。

ミートやスマッシュを多用したり、前陣で速いピッチでプレーする人にはカーボンの方が良いかと思います。

また、板が厚く重量がある7枚合板の方が球が重く、相手の球威にも押されにくいです。

よりパワフルな卓球をしたい場合も7枚合板の方が良いかと思います。

CNF搭載のラケット

バタフライのレボルディアCNF・樊振東CNF、ダーカーのセグナなどがあります。

※ダーカーのセグナは現在生産停止となっています

ダーカーHP(重要なお知らせ)

その他メーカーから現時点で販売は無く、まだまだ選択肢としては限られます。

使用するプレーヤーが増えれば今後各社販売に力を入れてくるかもしれませんね。

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まとめ

CNFの特徴としてはアウターカーボンに近い弾みがありながら、木材の打球感がある事です。

重量を抑えた中で弾みを上げるにはカーボンが最適でしたが、カーボンの硬い打球感が苦手という人も多かったのではないでしょうか。

CNFはそんな痒い所に手が届く素材となっています。

ラインナップがまだまだ少ないですが、自分に合っていると思った方は一度使ってみてはいかがでしょうか。