今回はSTIGAより新発売となったBANDAオールラウンドを試打してみました。
BANDAはワルドナーも愛用したラケットで、現在はSTIGAのサブブランドとして販売されています。
BANDAからはオールラウンド(5枚合板)、オフェンシブ(7枚合板)、カーボン(インナーカーボン)、の3種類のラケットが販売されており、今回はオールラウンド(5枚合板)のレビューとなります。
商品説明
品名:BANDAオールラウンド
メーカー:STIGA
構成:5枚合板 6mm
グリップ:FLA , PEN
平均重量:85±5
価格:¥4,800+税
軽量&硬質! 入門から中級まで使える万能モデル
エントリーモデルでありながら弾みも良く、コントロールとのバランスが抜群。卓球を始めたばかりの選手で弾みも求めるタイプにお勧めのラケット。
チャンピオンが使ったBANDAブランド
1966年にブランドとして産声を上げた[BANDA]( バンダ)。その創始者はのちに「スティガ スポーツAB」の社長についたベンクト・バンスティーゲン(Bengt Banstigen )。
STIGA公式HPより引用
現在、BANDAはSTIGAのサブブランドであるが、もともとBANDAとSTIGAは異なる開発チームだった。スウェーデン、そしてヨーロッパの卓球市場において、伝統のあるSTIGAというブランドに対して、新興勢力のBANDAは子どもたちに人気のあるブランドだった。のちに世界チャンピオン、そして金メダリストになったレジェンドも幼少の頃からBANDAを愛用していた。
そんな歴史を持ち、チャンピオンが愛したブランド『BANDA 』が、元の開発チームとSTIGA Sports、そしてSTIGAプレーヤーとともに、アップデートされて現代に蘇った。
実際に使用してみた感想
合わせたラバーはファスタークG1(ニッタク)とアステリアS(STIGA)となります。
アステリアSは柔らかく(40度前後)扱いやすいさ重視のラバーです。
ファーストインプレッション
最初に感じた印象は少し硬く、よく弾むという事でした。
エントリーモデルのラケットはソフトな打球感、弾みは控えめという物が多いですが、真逆の印象でした。
硬さはインテンシティNCT(STIGA)や馬林エキストラオフェンシブ(ヤサカ)より硬めと感じました。
また、上記2種のラケットはよくしなりますが、BANDAオールラウンドはしなりを感じにくかったです。
分類はオールラウンド系のラケットですが、オフェンシブラケットと遜色ない弾みがあります。
球を持つ感じが少なく、5枚合板としては球離れは早い方だと思いました。
各種技術を試した感想
硬めでしなりが少ない特徴から、全体的に弾くプレーはやり易く、回転を掛ける技術は若干やり難く感じました。
ドライブはしっかりスイング出来た時は良い球が出ますが、詰まってしまった場面では棒球となってしまう事が多かったです。
ファスタークG1は硬めの為、柔らかく球持ちの良いラバーですることで緩和できると思います。
また、ドライブの軌道は5枚合板としてはやや直線的と感じました。
一般的に5枚合板がやり難いミート、スマッシュはラケットの弾きが良いため、やり易かったです。
ブロックもやり易く、ラケットが硬めで厚みもある為、相手の打球に押されにくいです。
サーブは回転の掛けやすさは可もなく不可も無くですが、コントロールが良いので狙った位置に出しやすいです。
勝手に弾むラケットでは無い為、細かい技術(ツッツキ、ストップ)もやり易く相手の回転にも影響されにくいと感じました。
まとめ
エントリーモデルとのラケットとなりますが、他のエントリーラケットより硬く・弾みが良いのが特徴です。
一般的なラケットと比較すれば扱いにくさはありませんが、初心者が使う場合はラバーを柔らかくするなど調整が必要だと思います。
しっかりと振り切れる方であれば、硬いラバーを貼っても問題ないかと思います。
ややハードな5枚合板でそれなりに弾みが欲しい選手にもお勧めです。
球離れが良いため表ソフトラバーとの相性もよさそうです