本記事は2023年4月1日より販売となった、裏ソフトラバーのグレイザーシリーズの紹介記事となります。
メーカー情報からラバーの特徴とディグニクスとの比較を行います。
グレイザーシリーズの特徴やどんな人におすすめかを解説しますので、気になる方は是非最後までご覧ください。
グレイザーシリーズとは!?
グレイザーシリーズのラインナップは「グレイザー」と「グレイザー09C」の2種類となります。
グレイザーはスピンテンション、グレイザー09Cは微粘着テンションです。
ラバーの特徴を一言で表現すると、以下の様になります。
グレイザー ⇒ ディグニクス05の廉価版
グレイザー09C ⇒ ディグニクス09Cの廉価版
グレイザーはディグニクス05をベースにした専用粒形状となっており、グレイザー09Cはディグニクス09Cと同じ粒形状を採用しています。
それぞれディグニクスシリーズに比べてスポンジは2度柔らかくなっています。
グレイザーシリーズのスペックは以下の通りです。
グレイザー | グレイザー09C | |
価格 | 5,500円+税 | 5,500円+税 |
タイプ | ハイテンション裏ラバー | 粘着性ハイテンション裏ラバー |
テクノロジー | ハイテンション、スプリング スポンジX | ハイテンション、スプリング スポンジX |
スポンジ硬度 | 38度 | 42度 |
スポンジ厚 | トクアツ、アツ | トクアツ、アツ |
粒形状 | 専用粒形状(No.05をベース) | No.209 |
スピード | 81 | 75 |
スピン | 73 | 87 |
弧線 | 82 | 95 |
次項でグレイザーシリーズの特徴について解説します。
柔軟なスプリングスポンジXを搭載
ディグニクスシリーズと同じスプリングスポンジXを搭載しており、硬度は2度柔らかくなっています。
スプリングスポンジXは食い込みやすく、表示硬度より柔らかく感じます。
さらに2度柔らかくなることで、ディグニクスシリーズより使いやすいラバーとなっています。
『テナジー』シリーズに採用された「スプリング スポンジ」に比べて、ボールが食い込むときの変形しやすさが約14%、はね返るときの反発弾性が約3%向上した。
バタフライHPより引用
ディグニクスシリーズが硬くて扱い難いと感じている人には最適です。
耐久性に優れている(寿命が長い)
ディグニクス同様、耐久性に優れたシートを搭載しています。
従来のラバーに比べて倍以上の耐久性との事で、テナジーなどの寿命が短いと感じていた人にも最適です。
価格が安い
グレイザーはどちらも 5,500円+税 となっており、「ディグニクスを使いたいけど高い」と思っていた人でも購入しやすい価格となっています。
他社のハイエンドラバーに近い価格となっているので、他社からの乗り換えもしやすいです。
前述した耐久性と相まって、コストパフォーマンスはバタフライ1番のラバーだと感じました。
性能は控えめ
ディグニクスシリーズより回転やスピードなどの上限値は低くなっています。
ただ、飛ばない分コントロールしやすく、回転量が落ちる分回転の影響も受けにくくなります。
性能面でディグニクスには及びませんが、性能を引き出しやすいのはグレイザーとなります。
よほどの上級層でない限りは、グレイザーの方が扱いやすく試合で勝てるラバーとなるでしょう。
他のラバーとの比較
ここからはグレイザーシリーズを他のラバーと比較していきます。
グレイザー
類似の粒形状のディグニクス05とテナジー05と比較すると以下の様になります。
グレイザー | ディグニクス05 | テナジー05 | |
価格 | 〇 (5,500円+税) | ×(オープン) | △(オープン) |
耐久性 | 〇 | 〇 | △ |
スピード | 81 | 86 | 83 |
スピン | 73 | 85 | 76 |
弧線 | 82 | 88 | 79 |
スポンジ硬度 | 38 | 40 | 36 |
やはりディグニクスの方が全体的に性能が高く、グレイザーは1段階落ちる印象です。
テナジー05とは比較的にスペックが近く、どちらもディグニクスより扱いやすいラバーとなります。
性能で選ぶならテナジー05、コストパフォーマンスで選ぶならグレイザーがよいでしょう。
グレイザー09C
こちらも同じ粒形状のディグニクス09Cと比較します。
テナジーシリーズは比較対象なしです。
グレイザー09C | ディグニクス09C | |
価格 | 〇 (6050円税込) | ×(オープン) |
耐久性 | 〇 | 〇 |
スピード | 75 | 79 |
スピン | 87 | 96 |
弧線 | 95 | 96 |
スポンジ硬度 | 42 | 44 |
グレイザーと同様に性能で選ぶならディグニクス09C、コストパフォーマンスで選ぶならグレイザー09Cでしょう。
スポンジ硬度がグレイザー09Cの方が柔らかいので、ディグニクス09Cが硬いと感じている人にも最適です。
若干柔らかくなっていることでバック側への採用も良いかと思います。
まとめ
グレイザーシリーズはディグニクスシリーズより性能は劣りますが、使いやすさと耐久性に優れるラバーです。
ディグニクスは硬度が高く、よく飛び強い回転がかかるので、扱うには使用者の技量が求められます。
一方でグレイザーは硬度が低くなっており、スペックも控えめなので、ディグニクスを扱う自信のない人や段階を踏んでレベルアップしたい人におすすめです。
また、価格も安く耐久性も良いことから、バタフライでコストパフォーマンスは一番高いラバーと言えるでしょう。
グレイザーシリーズが気になった方は是非一度お試しください。