用具関連

【2022年】全日本選手権 ランカー用具考察(男子)

今年も1月に全日本卓球選手権大会が開催されました。

今回はランク入り(ベスト16)した選手の使用用具の考察をしていきたいと思います。

ランク入りした選手が使用している用具ですので、当然ですが今の環境において勝てる用具となります。

ランカーの用具が一般の選手にも良いとは限りませんが、傾向を知ることで用具選びの参考になるかと思います。

使用用具一覧

まずは各選手の使用用具一覧となります。

No.選手分類メーカー製品名詳細
1戸上隼輔Rバタフライ張継科ALCFL
Fバタフライテナジー05ハード特厚
Bバタフライテナジー05特厚
2松平健太Rバタフライ張継科ALCFL
Fバタフライディグニクス09C特厚
Bバタフライテナジー05特厚
3吉村真晴Rバタフライ特注CNFシェークFL
Fバタフライディグニクス05特厚
Bバタフライディグニクス05特厚
4丹羽孝希RVICTAS丹羽孝希ウッドFL
FVICTASV>15エキストラMAX
BVICTASV>15エキストラMAX
5松下大星Rバタフライ特注ALCペン反転式
Fバタフライディグニクス05特厚
Bバタフライディグニクス05特厚
6吉山僚一Rヤサカ馬林エキストラスペシャルST
FヤサカラクザX特厚
Bヤサカラクザ7特厚
7上田仁Rバタフライ特注ZLC(インナー)FL
Fバタフライディグニクス09C特厚
Bバタフライディグニクス09C特厚
8吉田雅己RバタフライビスカリアFL
Fバタフライディグニクス09C特厚
Bバタフライディグニクス80特厚
9神巧也Rヤサカ馬林エキストラスペシャルST
FヤサカラクザZエキストラハード特厚
BヤサカラクザZエキストラハード特厚
10大島祐哉RミズノフォルティウスFT ver. D REFL
FミズノQ5特厚
BミズノQ5特厚
11松島輝空Rバタフライ張本智和インナーフォースALCFL
Fバタフライテナジー05ハード特厚
Bバタフライディグニクス05特厚
12張本智和Rバタフライ張本智和インナーフォースALCFL
Fバタフライディグニクス05特厚
Bバタフライディグニクス05特厚
13鈴木颯RDONICオリジナルトゥルーカーボンFL
FDONICブルーストームZ1ターボMAX
BDONICブルーストームPROMAX
14谷垣佑真RバタフライビスカリアFL
Fバタフライディグニクス05特厚
Bバタフライディグニクス80特厚
15英田理志Rヤサカ正宗ST
Fヤサカラクザ7
Bヤサカ翔龍
16吉田海斗RバタフライアポロニアZLCFL
Fバタフライテナジー05ハード特厚
Bバタフライテナジー05ハード特厚

バタフライのシェアが多いですが、最近は他のメーカーの使用者も出てきています。

次項で詳細を見ていきます。

ラケット使用状況

ラケットだけを抽出して見てみるとこんな感じです。

メーカー製品名合板構成使用数
バタフライビスカリアアウターALC2
バタフライ張継科ALCアウターALC2
バタフライ張本智和インナーフォースALCインナーALC2
ヤサカ馬林エキストラスペシャル7枚合板2
バタフライアポロニアZLCインナーZLC1
DONICオリジナルトゥルーカーボンアウターアラミドカーボン1
ミズノフォルティウスFT ver. D RE7枚合板+アウターディアルウェブ1
ヤサカ正宗3枚合板1
VICTAS丹羽孝希ウッド7枚合板1
バタフライ特注ALCペン(空白)1
バタフライ特注CNFシェークアウターCNF1
バタフライ特注ZLC(インナー)インナーZLC1

ペンは1名(松下大星選手)のみ、他の選手はシェークとなりました。

こちらを合板構成ごとに分類すると下記の様になります。

合板構成使用数使用率
アウターALC425%
7枚合板319%
インナーALC213%
インナーZLC213%
3枚合板16%
7枚合板+アウターディアルウェブ16%
アウターCNF16%
アウターアラミドカーボン16%
不明16%

※松下大星選手のラケット(特注ALC)がアウターかインナーか分からなかったため不明としてあります。

アウターALCが最も使われており、7枚合板インナーALC・ZLCと続きます。

トップでは弾みが足りないのか5枚合板の使用は無く、3枚合板もカットマンの英田選手の使用です。

アウターのZLCやSUPER ZLCの使用者はいませんでした。

インナー系、7枚合板、アウターでも比較的球持ちの良いALCやCNFなど、回転が掛かりにくいプラボールに合わせて、ある程度弾みを確保した中で球持ちの良いラケットが選ばれている傾向です。

吉村選手が新素材のCNFを使用しベスト4まで進出しましたので、今後使用者が増えてくるかもしれません。

また、スーパーALCが今年の3月より販売となったため、こちらも使用者が増えるか注目です。

ラバー使用状況

続いて使用ラバーについて見ていきましょう。

16名、合計32枚のラバーの使用状況はこんな感じです。

メーカー製品名使用数使用率
バタフライディグニクス05825%
バタフライディグニクス09C413%
バタフライテナジー05ハード413%
VICTASV>15エキストラ26%
バタフライディグニクス8026%
バタフライテナジー0526%
ミズノQ526%
ヤサカラクザ726%
ヤサカラクザZエキストラハード26%
DONICブルーストームPRO13%
DONICブルーストームZ1ターボ13%
ヤサカラクザX13%
ヤサカ翔龍13%

全て裏ソフトで表や異質ラバーの使用者はいませんでした。

ディグニクスのシェアが増えてきており、05・09C・80で約4割の使用数となっております。

多くの選手がディグニクス05・09C、テナジー05ハードなど、より強い回転が掛かるラバーをチョイスしております。

また、 ディグニクス09C、ラクザZ、翔龍などの粘着の使用も2割越えと増えてきております。

フォア面に使用のラバー

続いてはフォア面のみの結果を見ていきましょう。

メーカー製品名使用数使用率
バタフライディグニクス05425%
バタフライディグニクス09C319%
バタフライテナジー05ハード319%
VICTASV>15エキストラ16%
ミズノQ516%
ヤサカラクザ716%
ヤサカラクザZエクストラハード16%
DONICブルーストームZ1ターボ16%
ヤサカラクザX16%

トップ選手という事でやはりフォア面には硬いラバーをチョイスしております。

また、フォア面ではより強い回転が掛かるラバーの比率が上がっています。

バック面に使用のラバー

バック面での使用ラバーはこんな感じです。

メーカー製品名使用数使用率
バタフライディグニクス05425%
バタフライディグニクス80213%
バタフライテナジー05213%
バタフライディグニクス09C16%
バタフライテナジー05ハード16%
VICTASV>15エキストラ16%
ミズノQ516%
ヤサカラクザ716%
ヤサカラクザZエクストラハード16%
DONICブルーストームPRO16%
ヤサカ翔龍16%

バランス重視のディグニクス80やノーマルのテナジー05などの使用率が増え、 フォア面よりは若干柔らかいラバーが選ばれている傾向です。

昔はフォアは回転・バックはスピードと言われましたが、バック面でもチキータやバックドライブなど強い回転を掛けるスタイルが主流となっており、良く回転がかかるラバーが選ばれています。

バック面ではディグニクス09Cやテナジー05ハードなどの硬いラバーの使用率は落ち、一部のパワーヒッターに使用されています。

まとめ

今回は全日本選手権でランク入り(ベスト16)した選手の使用用具を考察しました。

ラケットではぶっ飛びラケットや弾みの弱い5枚合板などは選ばれず、弾みと球持ちのバランスの良いラケットが選ばれている傾向にあります。

またラバーはフォア・バック共に回転を重視したラバーがチョイスされている傾向にあります。

自分の用具選びの参考にしてみて下さい。

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