ここ1~2ヵ月住宅業界では木材が足りない、ウッドショックなるものが起こっているとの事です。
一時期で全国的にマスクが不足し、値段が高騰したことがありました。
それが現在木材でも同様の事象が起こっています。
卓球のラケットはもちろん木材を使用しておりますので、影響があるのか調べてみました。
卓球ラケットへの影響は?
結論から言うとひのき単板ラケットなど、一部ラケットで影響が出るのではないかと推測しています。
今回のウッドショックは、輸入材が入らずに国産材が取り合いになっているという内容となります。
日本は木材の半数以上を輸入材に頼っており、輸入材が激減してしまったことにより代替えとして国産材への注文が集中しています。
代替えとして使用されているのは「杉」や「ひのき」など、ペン単板ラケットには「ひのき」が多く使用されています。
ウッドショックの原因
一言でいってしまうと需要と供給のバランスが崩れてしまったことにあります。
理由は主に以下の通りです。
木材需要の増大
ステイホーム、テレワークにより住宅需要が上がっており、超低金利政策のアメリカ、景気拡大の中国がそれを加速させています。
つまり「世界中で家が売れまくっている」との事です。
さらにDIYブームも相まって木材不足に拍車をかけています。
今までアメリカなどで採れる輸入材を日本は購入していたのですが、アメリカ国内の需要が旺盛の為、日本に回る分が少なくなっているという理屈です。
コンテナ不足
木材は主に海運(船)で運ばれていますが、世界的にコンテナ不足となっています。
コンテナ不足とは船が下したコンテナを処理するキャパシティが無いことを言います。
理由としては
- 一時期の需要の落ち込みにより荷受け作業員を減らした
- ロックダウンの影響で作業員を確保出来ない
など様々言われています。
とにかく運ばれてくるコンテナに荷受けスピードが追い付かず、コンテナが山積みになっているとの事です。
木材を買えたとしても中々送れない、届かないといった状況となっています。
今後の展望
今のところ解消するような明るい材料が無く、業界の方も先は読めないという意見が多いです。
数年程度の長期になるとの見方も多いです。
「輸入材が駄目なら国産材の比率を増やせばいい」と思われるかもしれませんが、そうも簡単な話ではない様です。
日本の林業はかなり衰退してしまっており、製材に使用する設備、林道の整備、人材の育成など年単位の投資が必要となります。
今のところ他の木材や特殊素材などに影響ありませんが、何かをきっかけに需要が過多になれば同様の事が起きると思います。
市場の動向は今後も注視していく必要がありそうです。